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トパーズ犬猫クリニック
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猫の診察

この仕事をしていると、「犬より猫の方が飼いやすいですか?」とよく聞かれます。 答えはYESです。犬のような散歩の必要がないこと、トイレのしつけがほぼいらないこと、一泊くらいの旅行なら家においていけることなどが大きいと思います。 実際、猫は「簡単に」飼えてしまう動物です。入手も簡単(外猫を保護するケースが大半)で、行政への届出もいりません。 フードと水とトイレさえあればまず困らない、いわば「放っておいても飼える動物」ですが、その飼い方がベストでは当然ありません。家族の一員として迎え入れた以上、飼い主さんには猫ちゃんを健康的に飼育するという責任が発生します。 そのお手伝いをするのが動物病院です。猫ちゃんと飼い主さん双方にとって快適で幸せな生活を送っていただくために、「理想的な飼い方」と「動物病院との関わり方」についてお伝えしますので、お心に留めていただければ幸いです。

猫と動物病院

診察

2017年以来、日本では猫の飼育頭数が犬を上回っていますが、動物病院への来院率は圧倒的に犬の方が多いです。(自院の具体的な数字)
犬と猫で病気の種類は違います。例えばよく診察する下痢や皮膚病、外耳炎などは犬に多いので、自然と犬の来院率は高くなります。法律で義務付けられた犬の狂犬病予防接種も、近年は集合注射ではなく病院で接種されるケースが増えたため犬の来院率増加に影響していますが、それにしても差が開きすぎています。

猫の来院率が低いのはなぜか?答えは、「猫の飼い主さんが、猫を動物病院に連れて来ないから」です。
どういうことか、具体的に解説していきたいと思います。

飼い主さんが猫ちゃんを動物病院に連れて行かないのには3つの理由があります。

「猫はお金がかからない」?

数年前からメディアなどで猫ブームと騒がれています。それ自体はとても良いことですし、動物が好きでこの仕事をしている私たちからすると、ペットと暮らす同志が増えるのはとても嬉しいことです。
しかし、間違った情報も多々報道されています。その一つが、「猫の飼育はお金がかからない」です。

猫

本当にそうなのでしょうか? 例えば、猫の食性を考慮して作られた高品質のフードを選ぶと、犬より値段は高くなります。猫の方がより多くの動物性蛋白質(肉や魚など)を必要とするためです。 犬は4大予防(狂犬病ワクチン、混合ワクチン、フィラリア予防、ノミ・マダニ予防)が周知されています。猫には必要ないと思われている飼い主さまが多いですが、猫も3大予防(混合ワクチン、フィラリア予防、ノミ・マダニ予防)が必要です。 また、病気の早期発見につながる健康診断の受診率も猫が圧倒的に低いです(内容は後述)。 猫は狂犬病ワクチン接種の必要がありませんし、混合ワクチンも種数が少ないため価格が安く済みます。 散歩に出る犬とは異なり、近年は100%室内飼育の猫が増えたため、寄生虫予防のターゲットがノミ・マダニからフィラリアにシフトしています。全て予防しなくてはならない犬と比べると、猫は予防費用が安く済みますので、確かに猫はお金がかかりませんが、全くかからない訳ではありません。 「猫はお金かからないよ~」は、間違いです。かからないのではなく、かけていないだけなのです。

「病院に連れていく」という高いハードル

「病院に連れてきてください」と、獣医師は簡単に言います。
お電話や口頭でのお問い合わせでは、獣医師は責任を伴う診断をすることは絶対にできません。病院に来ていただき、患者である猫ちゃんを目の前にして診察を進めるのは当然のことです。
しかし、「分かります。…でも無理なんです!(泣)」というのが、猫で非常によくあるケースです。
犬は散歩や旅行、お出かけの同行など、飼い主さんと一緒に外出する機会の多い動物です。基本的に外出を楽しい・嬉しいと思っているワンちゃんが多いので、動物病院には比較的気軽に連れてくることができます。
しかし猫の場合、外出=ほぼ100%動物病院です。キャリーを見たら全力で逃げます。捕まえようものなら抵抗します。病院に連れていかれると分かっているからです。
どうすれば自宅で格闘することなく、猫をキャリーに入れることができるのでしょうか。
実は、猫にも幼少期からの「しつけ(教育)」が必要なのです。
日々の生活を通して、猫に「キャリーケースはとっても安心できる場所だ」と覚えさせます。目的はただ一つ、猫ちゃんも飼い主さんも穏やかな状態で外出(という名の通院を)できるようにするためです。

猫

昔のように、「猫なんて猫まんまを食べさせて、具合が悪くても自然に任せて放っておけばいい」と思いながら猫を飼う方はいらっしゃらないと思います。きっと家族の一員として、大切に飼育されているはずです。生き物ですから、具合が悪くなる時が必ずやってきます。具合が悪ければ、病院で治療を受けさせなければなりません。
「今はどんなに元気でも、猫ちゃんを家族として迎え入れた以上、いつか必ず病院に連れて行く日が来る」ということをご認識いただき、日頃から練習を積んでおきましょう。

えっ、昨日までごはん食べてたのに!

日々診療をしていると、「なんでこんなに調子が悪くなるまで放っておいたんだろう」と思うケースがあります。
ぐったりして動かないと受診され、検査をするととんでもなく悪い数値がはじき出されます。お話を伺うと、決して体調不良を放置していた訳ではないことが判明します。「昨日までは動いて、ご飯も食べていたんです」。
このケースに圧倒的に多いのが、「それまでほとんど動物病院にかかったことがなかった高齢の猫」です。

猫ちゃんの飼い主さんに絶対に知っておいていただきたいことがあります。それは、猫は体調不良を隠す動物であるということです。 犬も猫も、人と共に暮らす伴侶動物ですが、猫の方がはるかに野生本能が残っています。(野良猫ちゃんを診る機会も多いですが、はっきり言って彼らは「小さな野生動物」です。) 猫は肉食なので捕食動物(獲物を狩って食べる側の動物)に分類されますが、体が小さいため被捕食動物(食べられる側の動物)としての側面も持っています。 自分が食べられないようにするためには、常に動き回って敵から身を隠したり、いざという時は戦って自分の身を守る必要があります。そんな野生本能の強い猫たちが最も避けたいのは、「自分が弱っていることを他者に悟られること」です。 調子が悪い、痛い、だるい、苦しい、ちょっと動けないので休もう…。人間では当たり前のことですね。しかし猫(その他の被捕食動物も)は、弱って休んでいるところを捕食動物に見つかったらあっという間に食べられてしまいます。そのため、どんなにしんどくても、「自分は元気ですよ、ほら動けますよ、ごはんもちゃんと食べていますよ」と、体調不良を隠してなるべく普通にふるまおうとします。 冒頭のケースでも、よくよく話を伺うと「そういえば以前と比べると食べが悪くなっていた。ごはんとトイレ以外はほとんど寝ていた。家の中にいるはずなのに、どこに行ったか分からないことがあった(=見つからない所に隠れている)」など、実は体調不良を示唆するサインがたくさん出ていたことに後で気づく場合があります。 その他にも、痩せてきた、毛並みがとても悪い、尿の回数や量が多い、よく吐くようになった、高いところに上らなくなったなど、猫ちゃんからの「病気のお知らせサイン」がたくさん出ているにも関わらず、飼い主さんがそれに気付かないケースがとても多いのです。 高齢の猫ちゃんに多い理由は、そもそも病気が多いこともありますが、多くは飼い主さんが「高齢なのでそういうものなのだと思っていた」ことによります。

猫

ワクチンや爪切りなどで定期的に通院している場合、必ず体重を量りますので痩せていればすぐに分かります。獣医師はその診察に関係がなくても、「最近気になることはありませんか?」など、その子の生活に変化がないかを飼い主さんに確認し、「あ、そういえば…」と前述のような変化に改めて気付くこともあります。
飼い主さんが猫ちゃんを健康だと認識している以上、用がなければ病院に行くことはまずないでしょう。しかし、実は水面下で病気が進行していることが多々あるのです。
そこで、遅くともシニア期(7歳頃)に突入したら、年に一度の健康診断をお勧めしています。前述の通り、猫ちゃんが一生懸命隠している体調不良にいち早く気付くことができます。
猫で圧倒的に多いのが腎不全です。「猫、高齢、食欲不振」と来たら獣医師はまず腎不全を疑う、それ程に多い病気です。じわじわと進行していく上に猫が隠すので、あれっおかしいぞと思った時には即入院(=入院治療しないと死んでしまう確率が高い)というケースもよく見られます。
腎不全の早期発見ができるマーカーがあるのですが、特に健康状態が気にならない猫ちゃんでも異常値がでることがあります。飼い主さんが気付かない早い段階で腎不全を発見できるため、治療早期開始が可能です。早ければ早いほど治療の選択肢があり、残った正常な腎臓機能を少しでも長く維持できる可能性があります。

猫ちゃんの状態に気付くことができるのは飼い主さんだけです。猫は病気を隠すこと、猫の食欲が落ちている=病気の種類にもよりますが、既に重症である可能性が高いこと、猫が動かない=非常に重篤な状態であるということを忘れないでください。

猫の理想的な飼い方

猫

猫の飼育方法について、学習されたりプロの指導を受けられたりしたことはありますか?
ワンちゃんの飼い主さんの場合、ほとんどの方が経験されています。理由は主に二つです。
一つは、日本における犬の入手経路の大半がペットショップでの購入であるためです。購入時に、飼育方法や必要な物品についてショップの方からレクチャーを受け、同時に動物病院の受診を勧められます。多くは健康診断とワクチン接種のためですが、受診時に健康管理や必要な予防などについて指導を受けるため、飼い主さんへの「必要な知識のインプット」はスムーズに行われます。
もう一つは、「犬がしつけの必要な動物である」ことを理解した上で、犬を入手するためです。飼い主さんがしつけについて勉強するための本には、しつけ以外にも正しい飼育方法や健康管理の仕方などの情報が載っています。

猫と家族

一方、猫の場合はどうでしょうか。
猫の場合も、ペットショップで購入、もしくは保護施設・保護団体から譲渡された場合は、犬と同様に飼い方のレクチャーを受け、動物病院も受診するよう勧められます。

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